大崎市長 伊藤康志

大崎地域の農業を世界遺産へ!!

近年、世界遺産の話題を耳にすることが多くありますが、農業分野には「世界農業遺産」があります。国連食糧農業機関(FAO)が2002年に開始したプログラムです。

ユネスコの世界遺産は、有形の文化遺産と自然遺産の保護・保存を目的にしていますが、FAOの世界農業遺産は、無形の農業システムの保全を目的としています。

世界では15カ国36地域、日本では8地域が認定されています。

9月26日、日本の窓口である農林水産省に大崎地域の世界農業遺産認定申請を提出してきました。

申請タイトルは「大崎耕土の巧みな水管理による水田農業システム」です。

大崎地域は、母なる江合川、鳴瀬川に抱かれた水田農業地帯ですが、かつては、冷害や水害が頻発し、「三年一作」と語り継がれる冷害常習地帯でもありました。

先人は血のにじむような努力で、取水堰(しゅすいぜき)、隧道(ずいどう)や潜穴(せんけつ)、ため池、用水網などを整備し、技術革新を繰り返しながら、「巧みな水管理」による、豊饒の大地を創り上げてきました。

その営みと暮らしからは、発酵食や餅といった食文化、結などの相互扶助、湯治文化などが育まれました。

里山にはホタルや赤とんぼが飛び交い、多い年には、約10万羽ものマガンが飛来する生物多様性が保持され、農業と生き物との共存共栄が図られています。

大崎耕土こそ、FAOが目指す世界農業遺産の最適地です。

「大崎ブランド」に自信と誇りを持って、世界に発信していく新たなスタートにしていきましょう。