大崎市長 伊藤康志

ササニシキ復権物語

大崎耕土が豊穣の秋を迎えました。すでに新米を堪能された方もおられるでしょう。

9月13日、アグリ大国大崎に、新たな復興支援の力強い助っ人「古川カントリーエレベーター」が誕生しました。

東日本大震災により、甚大な被害を受けた農業用作業場や乾燥機などの代替施設として、国の復興交付金事業を活用した多目的カントリーエレベーター(米穀の大型乾燥・調整・貯蔵施設)が、この秋から稼働し、ササニシキの復権を目指すというミッションをも担います。

JR古川駅前広場に大きな看板塔と顕彰碑が建っているとおり、大崎はササニシキ誕生の地です。

かつては「ササ・コシ戦争」と騒がれ、「東の横綱」と称されたトップブランドでしたが、冷害に弱い、作りにくいと栽培農家から敬遠され、今では、幻のお米とまで言われるようになってしまいました。

しかし、炊きあがりの香りの良さとあっさりした食感、寿司飯や和食、おむすびに最適と、料理人や和食ファンからの熱望が絶えず、これに応え誕生したのが、ササニシキの良さを保ちつつも弱点を克服した「東北194号」です。

市では、今年の春、公募により、このお米に「ささ結(むすび)」と名付けました。現在、試験栽培が行われており、来年から本格的に一般作付が始まります。

昨年の暮れに日本の和食が、ユネスコ無形文化遺産に登録され、今まさに世界が日本の食文化を注目しています。

新しいカントリーエレベーターを拠点に、和食の主役であるお米、その横綱ササニシキを復権する好機です。