大崎市長 伊藤康志

明治改元150年と新生東北

今年のNHK大河ドラマは西郷隆盛を主人公にした「西郷(せご)どん」です。ドラマや雑誌・新聞の特集も「明治維新150年」。幕末や明治という時代に集中しています。

明治以降、近代国家への道を歩み出した日本は、内閣制度の導入、憲法の制定、議会政治の導入、鉄道の開業や郵便制度の施行など技術改新と事業化の推進、義務教育や教育の充実など、今日の国の形の基礎、基盤を築き上げてきました。

明治改元150年を機に、明治以降を振り返り、未来につなげていく出発点にしていくべきであります。

同時に、東北に住むわたしたちにとっては、明治改元、戊辰戦争から苦節の150年でもありました。

東北31藩は「奥羽越列藩同盟」を結び、義を貫いた戦いに挑みましたが、敗戦し、賊軍の汚名を着せられ、「白河以北一山百文」と蔑まれてきた歴史でもありました。

また、岩出山伊達家、邦直公主従のように、新天地を求めて、北海道開拓に活路を求めた先人の苦労もありました。

明治改元、戊辰戦争を経て今年、歴史的、運命的な巡り合わせのように、世界農業遺産に認定された大崎耕土に、認定書が授与されます。東北・北海道で初、水田農業地帯としては世界初の快挙であり、名誉であります。

世界農業遺産認定は、新生東北、東北新時代への新たな出発点の「錦の御旗」です。

明治維新、戊辰戦争にかかわった先人たちの郷土への誇りと、気概に学び、新時代を創生してまいりましょう。