大崎市長 伊藤康志

二百十日に思う

9月1日は「二百十日」です。この時期は、台風に見舞われることも多く、農家のみならず市民にとっても油断のならない厄日として戒めてきました。

当地方には有史以来、台風や水害と闘ってきた苦難の歴史があります。

度重なる惨状から国は明治29年「河川法」を制定し、洪水から人命を守る治水事業を重点政策に位置づけ、築堤や掘削、護岸工事を行ってきました。

さらに、昭和22年9月のカスリン台風、昭和23年9月のアイオン台風で甚大な被害を受けて、「北上特定地域総合開発計画」に基づき、洪水調整を図るためのダム計画が進められ、江合川上流には昭和32年「鳴子ダム」が完成しました。完成以降大きな水害の発生はなく、平成28年に「選奨土木遺産」にも認定されております。

一方、鳴瀬川上流のダム計画は二転、三転して計画ダムの完成を見ないうちに、昭和61年8月、吉田川が決壊した8・5豪雨災害や、三年前の9月11日、関東・東北豪雨でバックウォーターによる渋井川の破堤被害に見舞われました。計画していた「筒砂子ダム」が完成していれば鳴瀬川本流の洪水水位を70センチメートル低減する効果が期待されておりました。

その筒砂子ダムも昨年度からやっと事業化されました。早期完成が待たれます。

「かつて経験したことがない」豪雨が今後頻繁に起きる可能性があります。豪雨対策の不断の努力が必要と考え、災害対応を盤石なものとし、市民の安全・安心な暮らしを守ってまいります。

ダムをはじめ、計画されている防災の公共基盤事業の早期完成と、避難情報などの仕組みづくりを共有し、災害から身を守るすべを身につけましょう。