地酒

更新日:2021年02月26日

米どころ大崎の日本酒(左:大きな樽で麹をまぜている職人2名の写真、中:出来上がる前のお酒の写真、右:9本の地酒の写真)

悠久の時とともに大地を潤す江合川と鳴瀬川の流れ。広大な大崎平野に実る黄金色の米。

おいしいお米とおいしい水の恵みをたっぷりと受けた大崎市には、酒づくりに情熱を注ぎ、特色ある銘酒を生み出す酒蔵が点在しています。

それぞれの蔵の思いが詰まった1本で、大崎酒蔵めぐりなんていかがですか。

大崎の蔵元

下線のある蔵元をクリックすると蔵元のホームページへリンクします

大崎の蔵元

蔵元名

説明

橋平酒造店
電話番号 0229-22-0335

創業200年の歴史を持ち、現在は蔵や母屋は飲食店や工芸展に改装され、「みちのく食の蔵・醸室(かむろ)」として親しまれています。
ここでしか手に入らない吟醸酒「醸室」もあります。

浅勘酒造店
電話番号 0229-26-2255

和釜とコシキで米を蒸し、もろみは全量酒袋に入れて、ゆっくり搾る。この搾りかたをしている蔵は全国でも少数になってしまいましたが、手間を惜しまず、より高品質の酒づくりを目指しています。

寒梅酒造
電話番号 0229-26-2037

自作田に囲まれた小さな酒蔵。自家栽培の原料を使用し、純米酒、吟醸酒を丹念につくり上げています。

田中酒造店 大崎蔵
電話番号 0229-22-0061

創業明治7年。県産米にこだわり続け、酒づくりに適した水と好評の江合川の伏流水を使い、南部杜氏の伝統と磨き抜かれた技で最高の品質を守り続けています。

一ノ蔵
電話番号 0229-55-3322

昭和48年、県内の歴史ある四つの蔵元が一つになり誕生した宮城を代表する蔵元。自然との共生を大切に、伝統を守りながら、高品質の酒づくりをしています。

新澤醸造店
電話番号 0229-52-3002

創業明治6年。究極の食中酒というテーマのもと、全力で酒づくりに取り組んでいます。
「伯楽星(はくらくせい)」は日本航空エグゼクティブクラス搭載酒にもなっており、その味は世界から認められています。

森民酒造
電話番号 0229-72-1010

純米酒を中心に、しぼったままの甘露酒を瓶詰めした生の原酒や琥珀の色合いと独特の熟成香ある長期熟成の古酒などがそろっています。

飲むほどにうまみを引き出す、究極の食中酒「伯楽星」 新澤醸造店

ブレのない絶対品質を持った食中酒を目指しています(新澤巌夫さんの写真)

明治6年(1873年)創業、伝統ある新澤醸造店。出荷の8割を占めていた普通酒「愛宕の松」が売れないという状況が続き、平成になって経営悪化の危機を迎えます。その状況の中、5代目蔵元・新澤巌夫専務の杜氏としてのキャリアはスタートしました。

「まず自分が納得のいくお酒、本当に飲みたいお酒を作りたい、その想いを優先しました。そのためには蔵人同士で徹底的に話し合って、その作りたい日本酒の方向性を明確にすること。毎晩いろいろな日本酒を飲み比べて、議論し合いました。そこから生み出されたコンセプトが『絶対品質』を持った食中酒です」

2002年より出荷を始めた「伯楽星」は、やがて「究極の三杯目」というフレーズで、全国の酒販店や料理人にその名を知られるようになります。

現在32歳(平成19年取材時)、新澤専務の周りには、平均20代という若い蔵人が揃います。「宮城県には良い蔵元がたくさんあります。そして、若い造り手が自由に表現できる雰囲気があり、個性を生かした日本酒もたくさん生まれています。蔵元も、料理を出すお店も、そしてそれを食べるお客さんのレベルも、全国で宮城県は一番と言われるようにしたいですね」

数々の利き酒大会で優勝するなど、確かな舌を持ち、そして勉強家としても知られる新澤専務。その挑戦は始まったばかりです。

伝統の技と心を守り続け、手づくりの酒にこだわる 株式会社一ノ蔵

人、原料、安心・安全 この三拍子が揃うから、酒のいい状態が保てるんです(門脇豊彦さんの写真)

伝統の技術を守り、良質な商品を正直に、手を掛けてつくり続ける。この精神のもと、4社の酒蔵がひとつになり、昭和48年に誕生した株式会社一ノ蔵。一ノ蔵初の生え抜き杜氏、門脇豊彦さんは、一ノ蔵の酒づくりにとって大切なこととして三つの言葉を挙げます。

「人、原料、そして安心・安全ですね。一ノ蔵は日本酒造組合が定める『手づくりの条件』を満たした酒づくりをしています。そのため40人もの人間が酒づくりに必要なんです。その1人でも欠けてはならない。人が支えているお酒なんです。また、原料の米、水は厳選。特に米はほとんどを宮城県産にこだわり、自らも米づくりに取り組んでいます。そして安心・安全。人の口に入るものですから、安心して楽しめるお酒づくりを心掛けています」

ところで、一ノ蔵といえば、「すず音」や「ひめぜん」など、新しいタイプの日本酒でも有名ですが、実は門脇さんはその開発に携わったかた。「今でこそ女性のかたを中心にご注文をいただいていますが、初めはもう大変でしたよ。でも形は違えども、ベースは同じ日本酒。これからも気軽に日本酒を楽しんでほしいですね」

昔ながらの酒づくりの手法を守りながらも、一ノ蔵では新たな酒づくりに挑戦し続けています。

みやぎの地酒「酒蔵見学」(無料)

大崎市が誇る酒造会社、一ノ蔵の本社蔵を見学。10月から始まる仕込みの時期は、酒づくりのもっとも忙しい季節。職人たちが伝統の技と心で酒を仕込む姿をガラス越しに眺めることができます。見学の際には予約をお忘れなく!

予約・お問い合わせ

一ノ蔵本社蔵 総務課 電話番号 0229-55-3322

この記事に関するお問い合わせ先

観光交流課

〒989-6188
大崎市古川七日町1-1 市役所本庁舎3階

電話番号:0229-23-7097
ファクス:0229-23-7578

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