たばこと健康
たばこの害
喫煙者自身への害
喫煙は、がんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しています。たばこは、死亡原因の中でも、予防できる最大の原因であることが分かっています。
受動喫煙による害
喫煙者が吸っている煙だけではなく、たばこから立ち昇る煙や喫煙者が吐き出す煙にも、ニコチンやタールなど多くの有害物質が含まれています。本人は喫煙しなくても、身の回りのたばこの煙を吸わされてしまうことを受動喫煙と言います。
受動喫煙との関連が「確実」と判定されている疾患は、肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群(SIDS)です。日本では年間約1万5千人が受動喫煙で死亡しており健康影響は深刻です。
妊婦とその家族へ
妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、受動喫煙でも、胎児や子どもの発育などに悪影響を及ぼすことが知られています。
受動喫煙防止の取り組み ~マナーからルールへ~
受動喫煙は、改正健康増進法第28条では「人が他人の喫煙によりたばこから発生した煙にさらされることをいう。」と定義されています。煙に含まれる発がん性物質などの有害成分は、主流煙より副流煙に多く含まれるものがあり、マナーという考え方だけでは解決できない健康問題です。
禁煙・分煙対策

受動喫煙対策推進マスコット けむいモン
2018年7月、健康増進法の一部を改正する法律(「改正法」)が成立しました。
改正法は、望まない受動喫煙の防止を図るため、特に健康影響が大きい子ども、患者の皆さんに配慮し、多くの方が利用する施設の区分に応じ、施設の一定の場所を除き喫煙を禁止するとともに、管理権原者の人が講ずべき措置等について定めています。
分煙では受動喫煙を完全に防止することはできません
分煙(喫煙と禁煙の空間を分ける・喫煙と禁煙の時間帯を分ける)では、受動喫煙を防止することはできません。
また、換気扇の下で吸う、ベランダで吸う、空気清浄機を使用する、車の窓を開けるなど、これらの方法でも受動喫煙を防ぐことはできません。
三次喫煙(サードハンド・スモーク、残留受動喫煙)
三次喫煙は、たばこの火が消された後も残留する化学物質を吸入することをいいます。たばこ由来のニコチンや化学物質は、喫煙者の毛髪や衣類、部屋や自動車のソファやカーペット、カーテンなどの表面に付着して残留することが知られています。それが反応、再放散したものが汚染源になり、三次喫煙が発生すると考えられています。部屋で過ごす時間が長い乳幼児などでは三次喫煙による影響が懸念されます。
禁煙への支援
受動喫煙防止に最も効果的な方法は「禁煙」です。
たばこをなかなかやめられない理由のは、ニコチン依存症によるものです。本人の意思の弱さではありません。禁煙を支援する医療機関や薬局もありますので、相談してください。
※禁煙外来にて医療保険が適用されるためには要件があります。詳しくは医療機関へ問い合わせください。
日本禁煙学会「全国禁煙外来・禁煙クリニック一覧」(外部リンク)
禁煙の効果
長年たばこを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。また禁煙は病気の有無を問わず健康改善効果が期待できるので、病気を持った人が禁煙することも大切です。つまり、病気の予防だけでなく、すでに病気を持った人においてもまず取り組むべき課題です。

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健康推進課
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電話番号:0229-23-2215、0229-23-2216(こども家庭センター)
ファクス:0229-23-9880
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更新日:2025年05月30日