帯状疱疹(ほうしん)予防接種について

更新日:2025年03月26日

個人の重症化予防により重症者を減らすことを目的に、令和7年度から帯状疱疹予防接種を予防接種法のB類疾病に位置付けて、高齢者インフルエンザ予防接種などと同様の定期接種として実施します。

なお、B類疾病の予防接種については、接種を受けなければならないという義務はありません。接種を希望する場合は、厚生労働省が作成したリーフレットや予診票附属の説明書などをよく読み、予防接種の効果や副反応のリスクを十分に検討して判断してください。

帯状疱疹とは

原因

帯状疱疹は、体内に潜んでいた水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹ウイルスによって起こります。

小児期などに水痘にかかり、治癒後も体内の神経節に潜んでいたウイルスが、免疫力の低下などにより再び活性化し、帯状疱疹として発症します。

50歳以上になると発症率が上昇し、80歳までに約3人に1人が発症すると推定されています。

症状

発症すると、身体の左右どちらか片側の皮膚に、水ぶくれを伴う赤みが帯のように広がります。

最も症状が現れるのが、胸から背中にかけてで、初めはピリピリ、チクチクした痛みから始まり、しばらくするとその部分が赤くなり、やがて水ぶくれになって神経痛のような激しい痛みを伴います。

また、後遺症として帯状疱疹後神経痛と呼ばれる長い痛みが続くことがあります。

特に50歳以上から帯状疱疹後神経痛に移行しやすく、その発症率も加齢とともに増加していきます。

予防接種

令和7年度の定期接種対象者

対象者数を平らにするため、令和7年度から5年間にわたり、65歳から5歳ごとの生年年度の人に対して帯状疱疹の定期接種を実施します。

65歳以上の帯状疱疹定期接種対象者(年度末時点の年齢)
年齢 生年月日
65歳

1960(昭和35)年4月2日~1961年(昭和36)年4月1日生まれ

70歳

1955(昭和30)年4月2日~1956年(昭和31)年4月1日生まれ

75歳

1950(昭和25)年4月2日~1951年(昭和26)年4月1日生まれ

80歳

1945(昭和20)年4月2日~1946年(昭和21)年4月1日生まれ

85歳

1940(昭和15)年4月2日~1941年(昭和16)年4月1日生まれ

90歳

1935(昭和10)年4月2日~1936年(昭和11)年4月1日生まれ

95歳

1930(昭和5)年4月2日~1931年(昭和6)年4月1日生まれ

100歳

1925(大正14)年4月2日~1926年(大正15)年4月1日生まれ

101歳~

1925(大正14)年4月1日以前の生まれ(令和7年度のみ対象)

60~64歳の帯状疱疹定期接種対象者

ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する人(身体障害者手帳1級相当)

接種期間

令和7年4月1日から令和8年3月31日まで(令和7年度の定期接種対象者が該当)

(注意事項)

令和7年度の定期接種対象者が令和8年4月1日以降に予防接種を受けた場合は、全額自己負担になります。

特に、組換えワクチン「シングリックス」による予防接種を希望する場合、接種間隔を通常2カ月以上空ける必要がありますので注意してください。

令和6年度以前に帯状疱疹予防を受けた場合

令和6年度以前に受けた帯状疱疹予防接種は任意接種扱いとなるため、接種費用は全額自己負担となります。
※大崎市では、任意接種の費用助成は行っていません。

接種費用(自己負担額)

自己負担額
  水痘ワクチン(ビケン) 帯状疱疹ワクチン(シングリックス)

自己負担額

(1回当たり)

4,000円

11,000円(2回接種で22,000円)

接種回数 皮下注射 1回 筋肉注射 2回

生活保護を受けている人は無料です。

実施医療機関

市内医療機関で接種を受ける場合(令和7年3月26日更新)

実施医療機関に直接予約(一部の医療機関は予約不要)し、接種を受けてください。

予診票は、各医療機関に備え付けています。

そのほか、生年月日が確認できる本人確認書類や市から送付された案内はがきを持参してください。

市外(県内)医療機関で接種を受ける場合

宮城県で実施している広域化予防接種事業に参加している医療機関で受けることができます。令和7年度の実施医療機関はまだ公表されていないため、直接医療機関に接種可能か問い合わせください。

また、接種を受ける前に、事前に健康推進課または各総合支所市民福祉課で予診票を受け取ってください。

県外医療機関で接種を受ける場合

県外の医療機関で受ける場合は、事前に市への申請が必要になります。

詳しくは、以下のページを確認してください。

ワクチンの種類

帯状疱疹ワクチンは2種類あり、接種方法や回数などに違いがあります。

医師と相談し、予防接種を受けてください。

2種類のワクチンの比較
  水痘ワクチン(ビケン) 帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
種類 生ワクチン 不活化ワクチン
接種回数 皮下注射 1回 筋肉注射 2回
発症予防効果 

(※1)下記注釈参照

1年目:約38~50パーセント(※2)

3年目:約25~40パーセント

7年目:約16~53パーセント

1年目:約97パーセント

3年目:約92パーセント

10年目:約73パーセント

持続効果 約5年 約10年以上
副反応(※3)

発赤:約44パーセント

かゆみ:約27パーセント

熱感:約19パーセント

腫れ:約17パーセント

疼痛(とうつう):約15パーセント

硬結:約14パーセント

疼痛:約89パーセント

発赤:約75パーセント

腫れ:約65パーセント

筋肉痛:約54パーセント

倦怠感(けんたいかん):約50パーセント

頭痛:約41パーセント

悪寒:約32パーセント

発熱:約24パーセント

消化器症状:約18パーセント

費用の目安 約8,000~10,000円程度
(医療機関により異なる)
約18,000~25,000円程度
(医療機関により異なる)
比較 (シングリックスと比較して)
  • 価格が安い
  • 副反応が少ない
  • 予防効果が劣る
  • 免疫不全者や妊婦は使用できない
(ビケンと比較して)
  • 価格が高い
  • 副反応が強い
  • 接種回数が多い
  • 予防効果が高い

(※1)ビケンと同一株を使用したZostavax(国内未承認/諸外国で使用されている)の研究結果から引用

(※2)60歳以上の全体の発症予防効果・加齢とともに効果が減少(60代:64パーセント、70代:41パーセント、80代以上:18パーセント)

(※3)国立感染症研究所が作成した帯状疱疹ファクトシートから引用

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

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〒989-6188
大崎市古川七日町1-1 市役所本庁舎1階

電話番号:0229-23-2215、0229-23-2216(こども家庭センター)
ファクス:0229-23-9880

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