大崎市における休日の学校部活動の地域移行(地域クラブ活動)について
令和4年12月にスポーツ庁と文化庁から「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方に関するガイドライン」が示されました。
これは、まずは休日に行っている公立中学校の部活動を、地域の実情に応じて、可能な限り早期に地域のクラブ活動などに移行できるよう進めるものです。
大崎市では、市内に11の中学校・義務教育学校があることから、各地域、学校、部活動の現状や課題を整理しながら、段階的に地域の実情に応じた休日の地域移行(地域クラブ活動)を計画的に進めていくために、今年4月、本市における休日部活動の地域移行の方針を定めた推進計画を策定し、令和8年度の完全移行を目指すことにしました。
どうして地域に移行するの?
これまで、子どもたちの体づくりや自主性・協調性・社会性など心身の成長にも大きな役割を果たしてきた部活動も、少子化の影響により廃部や単独校での大会参加が厳しくなるなど、地域の子どもたちの活動・活躍の場が失われつつあります。
また、一方で、教員の業務量の増加や指導に対する専門知識の不足など、部活動を持続していく上でもさまざまな問題が起きています。
このような問題に対し、国ではこれまで以上に地域の皆さんの力をお借りしながら、子どもたちのさまざまなスポーツや文化芸術活動に親しむことができる機会を継続的に確保していこうと、まずは休日に行っている部活動を段階的に地域のクラブ活動などに移行していこうとするものです。
令和8年度以降の休日(土曜日・日曜日)の活動はどうなるの?
休日の活動は、部活動の延長としてではなく、学校教育外の活動、いわゆる地域クラブ活動(社会教育活動)となり、任意の参加となります。
地域移行のイメージとしては、平日は、今までどおり顧問の先生の指導の下に学校部活動として活動し、休日は、学校の部活動としてではなく、土曜日・日曜日のいずれかの日に地域のクラブ活動に参加したり、顧問の先生以外の指導者に教えてもらうというもので、必ず加入し、休日(土曜日・日曜日)に活動しなければならないということではありません。
「もう少し上手くなりたい」、「いろんなスポーツ・文化活動に参加・体験してみたい」、「休日は勉強や家族と一緒に過ごしたい」など、個人の実情に応じてさまざまな選択ができるような体制を整備・検討していく予定です。
平日(1日休養日) | 土曜日(活動日) | 日曜日(休養日) |
学校部活動(スポーツ・文化) |
スポーツ・文化関係団体の練習・活動に参加 |
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学校部活動(スポーツ・文化) |
スポーツ・文化関係団体などから指導者を招き、練習・活動に参加 |
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学校部活動(スポーツ・文化) | ニュースポーツや芸術文化活動に参加(部活動種目以外) | |
学校部活動(スポーツ・文化) | 塾やその他趣味などに休日を活用 |
- 週当たり2日以上の休養日を設け、平日は少なくとも1日、週末(土曜日・日曜日)は少なくとも1日以上休養日とする。
- 活動時間は、平日は2時間程度、休業日は3時間程度とする。
平日の部活動はどうなるの?
平日は、これまでどおり顧問の先生の指導(一部外部指導者)の下に学校部活動として活動するので、移行後も無くなるわけではありません。また、令和6年度から学校部活動は任意加入制となっていますので、必ず入部する必要はありませんが、部活動は自身の心身の成長の助けにもなるので、入部を希望しない場合でも、目標を持って活動できる場を見つけておくことが、より良い成長につながると言えます。
休日の活動には顧問の先生は参加できないの?
顧問の先生が休日の地域クラブ活動で指導を希望する場合は、学校教育外の活動となることから、従事する前に学校長へ相談し、了承の上、兼職兼業等承認の手続きを行うことで、参加・指導することができます。
地域移行に向けた今後の動きは?
市教育委員会では、令和8年度からの休日の地域クラブ活動の体制を整えていくために、令和6年度から休日のクラブ活動のモデル事業を行い、検証を重ねながら進めていくことにしました。
推進期間中
活動日 | 平日(月~金) 1日休み | 土曜日・日曜日のいずれか |
活動内容 | 学校部活動 | モデル事業もしくは学校部活動 |
任意加入 |
なお、令和6年度からの2カ年は、休日のモデル事業と休日の学校部活動と併走しながら進めていくことにしているので、令和6年度からすぐに休日の部活動が無くなることはありません。休日の地域クラブ活動などが可能になった地域や学校・部活から、順次移行していきたいと考えています。
モデル事業の主な内容
- 休日に顧問の先生が不在でも練習や指導・体験などができる、または、子供たちを受け入れることができる団体などを対象に行います。
- 大会参加や練習試合を目的に行うのではなく、部活動と同様に土曜日・日曜日のいずれかの日に3時間程度活動(技術指導や体験)できる環境を検証するために行うものです。
- 上記条件の下に行う活動に限り対象としていきますので、これまで行っているスポーツ少年団やクラブの活動(内容や時間)を制限するものでありません。
- モデル事業の活動時間帯における指導については、教育委員会から携わった団体の指導者に対して謝礼を支払うこととしています。
- モデル事業については、学校教育外の活動になるため、子どもたちの補償については、団体などにおいて保険に加入することを要件としています。
現在、上記内容に基づきモデル事業に参加する団体を募集しています。参加を希望する場合は、別添の申請書などを教育委員会生涯学習課まで提出してください。
大崎市休日部活動地域移行モデル事業実施要領(PDFファイル:82.7KB)
モデル事業計画書関係書類(Excelファイル:35.2KB)
R6モデル事業エントリー団体一覧(令和6年10月1日現在)(PDFファイル:172.8KB)
今回の休日の地域クラブ活動については、部活動と同様、土曜日・日曜日のいずれかの日に3時間程度の活動とすることがガイドラインに示されていますので、移行期間中の3時間を超える練習試合や大会参加については、現在のところ団体や学校長の判断で参加することなります。
あくまでも、子どもたちが休日に練習や体験することのできる機会の確保を目標に推進していくこととしていますので、ご理解いただきますようお願いします。
令和5年4月、学校部活動の地域移行に向けた意向調査(アンケート)を実施し、多くの子どもたちや保護者の皆さんから回答がありましたので、お知らせします。
令和5年度部活動・クラブ活動アンケート結果(PDFファイル:5.5MB)
また現在、大崎市では昨年9月に設置した学校部活動地域移行推進協議会において、令和8年度の完全移行実現に向け協議、検討を重ねているところです。
この記事に関するお問い合わせ先
生涯学習課
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大崎市古川七日町1-1 市役所本庁舎3階
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更新日:2024年11月08日