市長コラム令和2年1月

更新日:2021年02月26日

てん・ち・じん
伊藤康志市長の写真

大崎市長 伊藤康志

新年のあいさつ 宝の都(くに)・大崎 水害に強いまちづくりを

あけましておめでとうございます。

日本のお正月は、大みそかの除夜の鐘、元朝参りなどの行事があり、めでたさとともに厳粛さがあることを魅力に感じております。

皆さまには、ご家族おそろいで、お健やかに初春をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。

本年の干支は、庚子(かのえね)であります。庚子が表す意味は、新たな芽吹きと繁栄の始まりであると言われています。新しいことを始めることが、2020年の幸運につながることを示唆しています。

60年前の昭和35年(庚子)は、今上天皇陛下がお生まれになった年であり、池田内閣の「所得倍増」政策により、経済は飛躍的な発展を遂げ、高度経済成長期へと発展していく大きな転換期でありました。

2020年は、56年振りに我が国で開催される「オリンピック・パラリンピック東京大会」を7月に控え、大きな飛躍の年となりますよう期待しております。

昨年は、気候変動による自然災害の発生が激しさを増し、本市でも、台風第19号により大きな被害を受けました。想定を超える雨量から、市内の広範囲で浸水被害を受け、長い避難生活を余儀なくされた皆さまも多くいらっしゃいました。

あらためて被災されました皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。

また、国、県をはじめ、災害時相互応援協定を結ぶ全国の自治体や地元の各種団体、ボランティアの皆さまからのご支援にも厚く御礼申し上げます。

自然災害発生の可能性が高くなる昨今において、新たな安全目標のもと、抜本的な防災・減災対策が必要であることを強く認識いたしました。

先人が幾百年にもわたり築いてきた世界農業遺産「大崎耕土」を次の時代に引き継ぐためにも、災害に強いまちづくりに全力で取り組んでいきます。

市民が主役 協働のまちづくり

共にはぐくむ協働のまちづくりを基本とし、地域自治組織の躍進を目指し取り組んでいきます。

また、田尻総合支所庁舎が完成し、2月には開庁式を行います。本市産の木材をふんだんに使った温もりのある木造庁舎です。

引き続き、鳴子総合支所庁舎等複合施設の建設、市役所本庁舎建設事業を推進していきます。

安全・安心で交流が盛んなまちづくり

頻発する自然災害への防災対策については、国、県の関係機関と連携し、防災・減災対策に全市をあげて取り組んでいきます。

河川を含めた治水対策も万全を期し、ハード・ソフト両面から総合的治水対策に取り組んでいきます。

円滑な道路環境の整備を進めるとともに、道路網並びに橋梁、道の駅などの防災力向上を推進していきます。

また、地域資源を生かした交流の推進については、姉妹都市盟約の締結から20周年を迎える当別町との記念事業を、市民の皆さまと共に推進していきます。

地域の個性を生かし豊かな心をはぐくむまちづくり

未来を担う子どもたちの教育環境の充実に努めていきます。

安全、安心な給食の提供、地産地消と食育の推進に取り組み、大崎東学校給食センター建設を推進します。

生涯にわたるスポーツ・レクリエーションの振興については、三本木パークゴルフ場の本格的なオープンなど、幅広い世代の交流と、スポーツに親しめる環境の整備に努めます。

活力あふれる産業のまちづくり

誇りある農業の振興については、農業基盤整備事業などを推進するとともに、全国的に高い評価をいただいている『ささ結』の強みを生かし、米の販売促進と消費拡大に努めていきます。

また、ブランド力の強化に向けて、こだわり農産物PR推進事業を推進し、農産物の6次産業化に努めていきます。

世界農業遺産アクションプランについては、地域資源を生かし、誇りある地域づくりの具体的な仕組みづくりを着実に進め、自然と共生する農業の推進を目指していきます。

訪れてみたくなる観光の振興については、観光振興ビジョンに基づき、インバウンドやシティープロモーションの強化に努め、交流人口の拡大に努めていきます。

魅力ある地域資源の活用と産業の連携については、農商工連携、6次産業化による内発型産業の創造を推進していきます。

地域で支えあい健康で元気なまちづくり

生涯を通じた健康づくりの推進に向け、いきいき百歳体操の普及活動を推進し、子どもから高齢者まで、健康で生きがいのある生活が送れるよう、第2次大崎市健康増進計画並びに第2次大崎市母子保健計画に基づき推進していきます。

充実した地域医療体制の整備については、新大崎市民病院改革プランに基づき、鳴子温泉分院の新病院建設の整備を進めていきます。

自然と共生し環境に配慮したまちづくり

快適な生活環境の保全・整備については、七日町再開発事業において、商業、公共、観光機能を一体的に連携した、にぎわい拠点の形成が進められていることから、市役所周辺整備事業並びに千手寺町周辺整備事業と併せて都市機能の充実に努めていきます。

また、農林業系廃棄物の処理につきましては、安全で適正な管理に努め、早期の解決に全力で取り組んでいきます。

2020年は、オリンピック・パラリンピック東京大会が開催されるなど、国歌を聞く機会が多くなります。「君が代」は、古今和歌集の、詠み人知らずの和歌がもとになっていると言われています。

「千代に八千代に」は、永年に千年も八千年も、「さざれ石の巌となりて」は、協力しあい、団結してという意味があります。

君が代の世界を深くかみしめ、市民の皆さまと共に、大崎耕土の豊穣を願い、市政に邁進していきます。

市民皆さまにおかれましては、本年がすばらしい年となりますよう、心から祈念申し上げ、新年のあいさつといたします。

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