市長コラム令和3年8月

更新日:2021年08月01日

てん・ち・じん
伊藤康志市長の写真

大崎市長 伊藤康志

縄文文化に光!

コロナに翻弄される日々の中、東北地方に朗報が届きました。

三内丸山遺跡など「北海道・北東北の縄文遺跡群」がユネスコの世界文化遺産に登録される見通しとなりました。このコラムが届くころには正式決定されているでしょう。

一万年以上にわたって営まれた自然と人間が平和に共生し、狩猟や採集を基盤とした定住生活や豊かな精神文化など、縄文遺産の価値が世界的に認知された意義は大きいものです。

しかも、世界中を震撼させているコロナ禍での登録は、アフターコロナを見据えて、人間本来のたくましさを教えてくれそうです。

本市でも、縄文時代の遺跡、田尻の恵比須田遺跡や、中沢目貝塚が国指定文化財として保全されていますが、中でも恵比須田遺跡で出土した縄文土器を代表する「遮光器土偶」は、数少ない完成品として、国の重要文化財に指定され、現在は東京国立博物館で所有されております。

さらに、遡る時代の馬場檀遺跡(古川)や座散乱木遺跡(岩出山)も存在し、日本列島が大陸とつながっていた時代には「ホモ・サピエンス」が大崎の大地に立ったかもと思われる太古のロマンの地であります。

そのDNAは今、ラムサール条約登録湿地や、世界農業遺産の認定地へと受け継がれてまいりました。

ユネスコへの登録を機に、縄文人の息吹に触れられる遺跡に新たな魅力を見い出し、アフターコロナの時代への新たな価値、チャレンジへとつないでまいります。

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