西古川小学校ボッチャ体験教室(令和4年1月28日)
チームで協力しながら福祉学習としてボッチャ体験
事業の様子
西古川小学校では、校内の多目的ホールにボッチャのコートを設営し、5年生13名が福祉に関する学習の一環として「ボッチャ体験教室」を行いました。実際の車椅子を使った「キャップハンディ体験」をはじめ、コート中央の「クロス」を活用した「ワンスローゲーム」や「ペナルティースロー」などみんなで楽しめるレクリエーション的な要素も盛り込みました。先生方にも参加してもらい、子どもたちと試合をとおして楽しみました。
実際に車椅子を操作することは非常に難しくてたいへんなことが理解できました。投球の時は支えてくれる人が必要になったり、後ろから補助してもらうと動きやすいことに気付きました。そして、自然とチームで協力したり、助け合ったりする様子が見られるようになりました。「立位」とは全く異なる投球の感覚や不自由さを全員が体験しました。それは、車椅子で生活する人の気持ちを考えることにもつながりました。
車椅子を使った「座位」からの投球を含めた4エンド制の試合をはじめ、ルールを工夫した3種目の合計ポイントでの競い合いは、最後まで優勝チームがわからないハラハラドキドキの展開となりました。1つ目(4エンド制の試合)と2つ目(赤青交互のワンスロー)は、勝ち点制(1位:3ポイント、2位:2ポイント、3位:1ポイント)としましたが、3つ目(ペナルティースロー)は、コート中央の「クロス」に止まったボールは全部がポイントになります。そのため、最後に大逆転が起きたのです。
コロナ禍での生活が続き、何かとストレスのたまる毎日です。そこで、今回の「ボッチャ体験教室」はみんなで楽しめる学習の場にしたいと考えました。先生方にも協力してもらい、全員で楽しむことができたように思います。多目的ホールに設置したボッチャのコートはこれからも活用していくとのことです。ぜひ、全校でボッチャを楽しんでほしいと思います。
多目的ホールを使っての学習
自分なりの投球方法を練習
事業の概要
日時
令和4年1月28日(金曜日)午後1時35分開会
会場
大崎市立西古川小学校多目的ホール
参加者
西古川小学校5年生13名、教職員4名、合計17名
日程
1時35分から3校時(5、6校時)
ボッチャの特性やルールについての理解
投球練習(準備運動を兼ねて)
3種目にわたるボッチャの試合
1.4エンド制のリーグ戦(1、2エンドは「立位」・3、4エンドは「座位」)
2.赤青交互のワンスローによるリーグ戦
3.各チームごとのペナルティースロー戦
学習の振り返りと感想発表
3種目で総合優勝をめざす
最後の種目はペナルティースロー
大切なのは「ボッチャ」を楽しむこと
「ボッチャ体験学習」は学校の教育活動の一環として、パラスポーツであるボッチャの体験、「共生社会」の意識化、人間関係づくりといったねらいをもって実施していますが、これまでの実践から一番大切なことは、「ボッチャを楽しむこと」だということを強く感じます。楽しむことができると、学習の振り返りでは自然と学習のねらいにフィードバックすることができます。逆に言うと、楽しくないと学習のねらいは達成できないということです。
今回の事業では、新たな試みとしてルールを工夫したレクリエーション的な要素を取り入れた内容を考えてみました。参加した児童は「キャップハンディ体験」をとおして福祉の勉強をするとともに、「ボッチャ」という障がい者スポーツを楽しむことができました。今回の事業を通じて障がい者も健常者も楽しいという気持ちが共有できる一助になればという思いを強くしました。
この記事に関するお問い合わせ先
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更新日:2022年01月31日