岩出山小ボッチャ体験教室(令和3年9月2日)

更新日:2021年09月08日

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準備運動を兼ねた投球練習でウォーミングアップ

事業の様子

昨日(9月1日)、東京パラリンピックボッチャ競技で個人戦(脳性マヒBC2)の決勝に進んだ杉村英孝選手が前回リオのチャンピオンに見事に勝ち、「金メダル」を獲得しました。精密機械のような正確なコントロールと状況を的確に見極める判断力や決断力はまさに神業のようでした。授業に参加した児童たちもその話題で大いに盛り上がり、ボッチャに対する興味・関心が自然と高まっていきました。

「ボッチャ」を推進する大崎市スポーツ推進委員4名も指導にあたってくださり、児童は3つのコートに分かれて団体戦形式でのゲームを楽しみました。実際に「ボッチャ」を体験することで、杉村選手のすごさやこれまで技術を磨いてきた努力の様子にも気付くことができたようです。授業後の感想からも、そのような発表が多数聞かれました。

「ボッチャは、ボールをジャックボールに近付けるだけかと思っていたけれど、本当に奥の深いスポーツであることがわかった」という児童の感想が特に印象に残りました。6球の投球には様々な作戦や戦術があります。ジャックボール(目標球)に近付ける投球だけでなく、最終的に勝てるように考えながら1球1球投球するところに「ボッチャ」の「奥深さ」があるのかもしれません。

「ボッチャは誰でも楽しめる」のが最大の魅力です。児童は実際の体験をとおしてそのことに気付くことができたようでした。杉村選手が、「障害があってもなくても関係ないと思えるきっかけが、この大会で生まれればうれしい」というコメントを述べていました。障がいという「ピンチをチャンスに変える」パラアスリートの凄さから、共生社会の大切さを考えるきっかけにしてもらえたのではないかと思います。

 

 

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スポーツ推進委員4名も指導

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感染症対策を意識しての学習

事業の概要

日時

令和3年9月2日(木曜日)午前9時35分開会

会場

大崎市立岩出山小学校体育館

参加者

岩出山小学校6年1組(34名)、2組(35名)

日程

9時35分から10時20分:2校時(6年2組)

10時40分から11時25分:3校時(6年1組)

ボッチャの説明と学習の目的

投球の種類や投げ方の練習

3つのコートを使ったゲーム形式での対抗戦

「キャップハンディ体験」を通した「共生社会」の理解

学習の振り返りと感想発表

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説明をしっかりと聞いて理解することが大切

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ねらうはジャックボールへの「ピタ止まり」

教育活動としての「ボッチャ」の可能性

東京パラリンピックにおける日本代表の活躍もあり、「ボッチャ」に対する興味や関心が一段と高まってきたように感じます。大崎市では、令和2年3月に策定した大崎市スポーツ推進計画の中に、「障がい者スポーツ活動の推進」を位置づけ、これまでも「ボッチャ」の普及・啓発に力を入れて取り組んできています。コロナ禍もあり、思うように生涯スポーツが推進できないもどかしさがありますが、小中学生を対象とした「ボッチャ体験教室」は順調に進んでいます。

ルールも簡単で、運動能力に関係なく誰にでもできる「ボッチャ」は非常に教育的な効果が高い種目です。障がい者スポーツである「ボッチャ」は身近にいる障がい者の方を意識するきっかけにもなり、共生社会を考える上でも極めて有効な教材です。また、自分たちでいろいろとルールを工夫することもできるため、創造力を高めたり、人間関係作りの構築にも役立ちます。市内には独自に「ボッチャ」を教材化して取り組んでいる学校もあります。

私たちが「ボッチャ体験教室」で行うのは、あくまでも「ボッチャ」をとおしたきっかけ作りです。「自分たちのオリジナルボッチャの楽しみ方」をぜひ学校や学年・学級で工夫して発展させていただきたいと思います。「ボッチャ」が学校における教育活動の一助となれば幸いです。コロナ禍の中、子どもたちが学校で少しでも楽しい時間を過ごすことのできるお手伝いができればと思っています。

 

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