志田小ボッチャ体験教室(令和3年9月17日)

更新日:2021年09月21日

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しっかりと話を聞いて「ボッチャ」について理解

事業の様子

志田小学校では5、6年生18名と4年生1名が2コマ続きの「総合的な学習の時間」の中で、福祉分野に関するの学習の一環として活用しました。さらに、志田小学校が事務局を務める古川西中学校区小・中学校特別支援学級合同学習会(9月28日実施予定)でも「ボッチャ」を実施することになっており、担当の先生方も児童に交じって研修を深めました。

十分な学習時間が確保されたので、これまでの体験教室よりも対抗戦(試合形式のゲーム)を充実させた内容としました。正規ルールと同じ1チーム3名の団体戦形式でパラリンピックと同じように予選と決勝を行い、チームで協力しながら「金メダル」をめざしました。異学年で編成された6チームで競い合いました。6年生がそれぞれのチームのリーダーとなり、チームの士気を高めました。

試合を重ねるごとに、ジャックボール(目標球)の位置を変更したり、点差に応じたゲームの組立てを考えるなど、自分たちで自主的に学習を進めていきました。3人で励まし合ったり、協力して全部で10試合を行いましたがどの試合も盛り上がりました。試合をとおして、「ボッチャ」の楽しさや醍醐味を味わうことができました。

福祉に関する学習の一環ということもあり、障がい者スポーツとしての「ボッチャ」の特性について理解したり、車椅子を想定したパイプ椅子に座っての「座位」からの投球も体験しました。特別支援学級の児童もいっしょに学習に参加しましたが、周りの児童がうまくサポートしながら仲良く活動する姿がとても印象的でした。「ボッチャ」をとおして学ぶ「共生社会」の大切さを自然と意識することができたように感じられました。

 

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勝敗や得点の数え方について理解

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ジャックボールをどこに投げるか

事業の概要

日時

令和3年9月17日(金曜日)午前10時50分開会

会場

大崎市立志田小学校体育館

参加者

志田小学校5年生(11名)、6年生(7名)、4年生(1名)、先生方(7名)、計26名

 

日程

10時50分から12時15分:4校時、5校時(85分)

障がい者スポーツとしての「ボッチャ」の特性とパラリンピックでの日本の活躍

実技(投球練習、模擬ゲーム)

対抗戦(6チームでの予選リーグと決勝トーナメント)

成績発表

学習の振り返りと感想発表

 

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実際にやってみる難しさを痛感

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「座位」からの投球でキャップハンディ体験

学校独自で取り組む「ボッチャ」の教材化

学校では「新学習指導要領」に基づいて授業が行われています。新たに全教科に渡って教科横断的な学習を進めることが示されました。障がい者スポーツである「ボッチャ」は、例えば体育(保健体育)科で学ぶ球技としての学習と「総合的な学習の時間」で学ぶ福祉活動や障がい者理解教育を結び付けながら学ぶことも可能です。

「ボッチャ」は基本となるルールも簡単でわかりやすく、運動を苦手とする児童生徒も比較的簡単に技能を身に付けやすい種目です。自分で投球しない場合も、作戦や戦術をチームでいっしょに考えたりすることもできます。評価の観点となる思考・判断・表現の場面も他の種目以上に保証されています。今回の学習でも、試合を重ねていく中で試合に勝つためのポイントを自分たちで見つけ出していく場面が多数見られました。主体的に学習に取り組む学習態度の育成にも効果的な教材です。

「ボッチャ」は教材としても無限の可能性を持っており、指導者の裁量で様々な学習の仕方が可能となります。教育活動には、継続的に取り組んでいく取組とタイムリーに取り組んでいく取組があります。「ボッチャ体験活動」をきっかけにして、その両面から、学校独自の特色ある教育活動の展開に役立ててほしいと思います。ぜひ、年間指導計画に位置付け、安定的・継続的な学習活動の実施を図っていただきたいと思います。

 

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