鳴子中ボッチャ体験教室(令和3年9月9日)

更新日:2021年09月10日

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鳴子中では1年生が体育の時間を使って「ボッチャ体験学習」を実施

事業の様子

鳴子中学校では、1年生が体育の授業の一コマとして「ボッチャ体験教室」を活用しました。体育の授業の年間指導計画への位置づけはありませんが、東京パラリンピックで大きな盛り上がりを見せた「ボッチャ」を授業に取り入れました。生徒たちも普段の体育の授業とは違う雰囲気を楽しみながら、真剣な学習態度で授業に臨み、障がい者スポーツである「ボッチャ」を体験しました。

「テレビで見るのと、実際にやってみるのとでは大きな違いがあった」という生徒の感想が多数聞かれました。「聞いたことは忘れる、見たことは覚える、やったことはわかる」という言葉がありますが、生徒たちは実際に「ボッチャ」を体験することで、競技の特性や楽しさに気付き、仲間と協力して得られる達成感や充実感を味わいました。そして、障がい者目線に立って、共生社会の大切さについても考えました。

学習のメインはチームごとの対抗戦でした。「立位」で2エンド、「座位」で2エンドの計4エンドは各コート共通としましたが、それ以降のエクストラエンドはそれぞれのコートごとにやり方を生徒に考えさせました。代表者によるペア戦や得点を倍にするなど様々なルールの工夫を加えることで、最後まで勝敗の行方がわからず、より「ボッチャ」を楽しむことができたようでした。そういったところにも、「ボッチャの奥深さ」があるように感じます。

「体育の授業」は生徒にとって非常に人気の高い授業です。ただし、種目によっては「できる」「できない」がはっきりすることから、運動が苦手な生徒にとっては消極的になってしまうこともあります。ところが、「ボッチャ」は運動が得意不得意にかかわらず、誰もが簡単に取り組むことができるため、チームで協力しながらみんなで楽しむことができました。鳴子中では、今後予定されている「親子PTA行事」でもぜひ取り組みたいという声も聞かれました。

 

 

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3つのコートに分かれて実技開始

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感染症対策を意識しながらの授業

事業の概要

日時

令和3年9月9日(木曜日)午前11時45分から12時35分4校時

会場

大崎市立鳴子中学校体育館

参加者

鳴子中学校1年生(29名)

日程

11時45分から12時35分:4校時(1年生教科体育の授業)

ボッチャの説明(確認)と学習のねらい

実技(投球練習、模擬ゲーム)

対戦(3コートでの対抗ゲーム)

成績発表

学習の振り返りと感想発表

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ジャックボールへのアプローチ

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「座位」からの投球を体験

「ボッチャの町大崎市」をめざして

大崎市では「東京パラリンピック」の開催を見据え、早くから障がい者スポーツである「ボッチャ」に注目してその普及・啓発に努めてきています。市民の生涯スポーツ推進役となる大崎市スポーツ推進委員の研修会も数回開催し、指導者としての資質向上を図ってきました。また、「大崎市スポーツ推進計画」にも位置づけ、安定的・継続的に推進していくための仕組みも整えました。

しかし、コロナ禍のため市内各地域で計画していた事業も思うように実施できず、コロナとの共存を図りながら、「ボッチャ」をいかに推進していくかが大きな課題となっていました。そんな中、東京パラリンピックに対する興味・関心を高め、「共生社会」の大切さに気付かせることを目的に、市内の児童・生徒を対象として計画した「ボッチャ体験教室」がたいへんご好評をいただいています。

東京パラリンピックにおける日本チームの大活躍もあり、広く市民の間にも「ボッチャ」に対する関心が高まってきているように感じます。まずは、引き続き将来の大崎市を担う児童・生徒を対象にした「ボッチャ体験教室」を推進し、家庭の中で、「ボッチャ」が話題とされるようにしたいと思います。大崎市のボッチャを推進する姿勢に感銘を受けた「宮城県障害者スポーツ指導者協議会」が10月に大崎市で「宮城県ボッチャ交流大会2021」を開催することも決まっています。引き続き、「ボッチャの町大崎市」をめざしていきます。

 

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