市長コラム令和4年10月


大崎市長 伊藤康志
陸羽東線が危うい
今年は、宮城県誕生から150周年。野球伝来から150周年。鉄道開業から150周年です。
その記念すべき年に、仙台育英学園高等学校が日本野球の象徴である甲子園大会で、初優勝。深紅の大優勝旗が初めて白河の関を越え、本県にもたらされました。
満塁ホームランで、優勝を決定づけた、地元出身の岩崎生弥(いくや)選手の活躍をはじめ、悲願を果たしてくれた仙台育英学園高等学校ナインに心から感謝と祝意を表します。
仙台育英学園高等学校の快挙は、東北としての歴史的一体感が再構築された慶賀であり、東北新時代創造へのキックオフとなることでしょう。
一方で、東北開発の大きな牽引力を果たしてきた地方鉄道が、開業150周年の年に存続の危機に直面しております。
この夏、国土交通省は、地方鉄道の再構築に向けた提言をまとめ、JR東日本は利用者の少ない地方路線の収支を初めて公表しました。
陸羽東線も赤字路線として公表されましたことは、地元としても大きな衝撃であります。
陸羽東線は1913年(大正2年)に開業し、今年で109年を迎え、市民生活を支える大切な公共交通機関であります。
また、「奥の細道湯けむりライン」の愛称で観光路線としても大きなポテンシャルを有する路線でもあります。
さらに、当地方には、古川馬車鉄道、松山人車軌道、仙台鉄道(仙台市にあった通町駅と西古川駅を結んでいた軽便鉄道)など、鉄道開発に心血を注いできた先人からのDNAがあります。
この秋、陸羽東線とまちづくりを考える検討会議を設立いたしますので、市民皆様のご意見、ご提言をお待ちしております。
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更新日:2022年10月01日