市長コラム令和5年7月


大崎市長 伊藤康志
みちのくウエストライン
先般、本市で「石巻新庄道路・新庄酒田道路」整備促進フォーラムが開催されました。沿線の市町村長・議員、商工団体、国や県関係者など総勢150人の熱い集いでした。
東北は豊かさ満載で、宝の宝庫です。かつて、マルコ・ポーロの東方見聞録に『黄金の国ジパング』として紹介されております。イザベラ・バードの日本奥地紀行では、『東洋のアルカディア・エデンの園』と絶賛されておりました。
そして今、地球温暖化・コロナ禍によって、東北は住みやすい地域、田園回帰の憧れの地になっております。渡り鳥の南限地「渡り鳥に選ばれた東北」でもあります。
パラダイムチェンジ、時は東北の時代を迎えております。
しかし、東北はその誇れる豊かさや宝をつなぐアクセス、道路が極めて脆弱です。
東北はかつて「奥の細道」や「みちのく」と言われました。奥羽山脈に阻まれて「出羽国」「陸奥国」に分断されておりました。豪雪にも悩まされてきました。
『おくのほそ道』紀行文によると、松尾芭蕉も何度も道に迷っております。最近では、東日本大震災時、山形県側から物資を運んだトラックが、冬期間閉鎖のため引き返すというハプニングもありました。
道は、人と物、暮らしをつなぐとともに、災害時の支援道路でもあります。そのような道づくりの中でも、石巻港から酒田港までをつなぐみちのくウエストラインは、東北中央部の東西交通軸として、医療連携、農業・ものづくり振興、観光資源活用、災害時応援などで、連携効果が抜群であり、発展性のある路線です。
みちのくウエストラインを早期に整備し、東北新時代を拓いてまいりましょう。
この記事に関するお問い合わせ先
秘書広報課
〒989-6188
大崎市古川七日町1-1 市役所本庁舎4階
電話番号:0229-23-5023
ファクス:0229-23-4702
メールフォームによるお問い合わせ
更新日:2023年07月01日