市長コラム令和8年4月

大崎市長 伊藤康志
大崎市よ、永遠なれ!(市長退任のあいさつ)
令和8年4月、私は5期20年にわたる大崎市長としての任期を終え、退任いたします。大崎市誕生以来、市民の皆さまと共に歩んだこの20年は、何物にも代え難い宝です。改めて、心より感謝を申し上げます。
平成18年3月31日、1市6町が合併して大崎市は誕生しました。当時、私は県議会議長の立場にありましたが、初代市長への出馬要請を受け、議長職を辞して立候補、信任を賜り初代市長に就任しました。「新市建設計画の完遂」と「新市の基盤づくり」という重責を背負い、新たなまちづくりへの一歩を踏み出しました。
しかし、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。財政再建や新市の一体感の醸成、さらに未曽有の被害をもたらした東日本大震災をはじめ、平成27年9月関東・東北豪雨、令和元年東日本台風、令和4年7月大雨と、度重なる自然災害がまちづくりや市民生活を大きく揺るがしました。
こうした幾多の困難に立ち向かう中で、常に私が大切にしてきたのが、中国の儒学者孟子(もうし)の「天の時は地の利に如(し)かず、地の利は人の和に如かず」という教えです。物事を成し遂げるには、天の与える好機や地の利も大切だが、何より「人の和」が重要であるという意味です。
私はこの教えを胸に、市民の皆さまと共に汗を流し、知恵を絞りながら一歩ずつ歩みを進めてまいりました。その積み重ねが、震災からの復旧・復興や東北初を含む2つの特定都市河川指定へとつながり、安全・安心を守る体制を築く原動力となりました。また、国難とも言うべき新型コロナウイルス感染症との闘いも、医療機関をはじめ関係機関の皆さまの献身的な活動により乗り越えることができました。地域の足である陸羽東線の存続危機についても、西古川駅の有人化や「陸羽東線地域活動協議会」を組織し、利用促進策の実施、沿線の活性化など、官民一体となって力を注いできました。
試練を乗り越える一方、大崎市の「宝」を磨く挑戦は、ラムサール条約湿地登録や世界農業遺産、世界かんがい施設遺産の認定、SDGs未来都市の選定、そして大崎市立おおさき日本語学校の開校へと結実しました。世界から認められ、世界とつながることで、大崎市のブランド力を高めることができました。
大崎市誕生から20年。大崎市の揺るぎない基盤、その姿は整いました。ただ、少子化やデジタル化、鳥獣被害対策などの課題は道筋を示すことはできましたが、「道半ば」であります。新市長の下、これまでの歩みを礎(いしずえ)にして、さらなる飛翔を願っております。20年間の長きにわたり、本当にありがとうございました。
大崎市よ、永遠なれ!
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更新日:2026年04月01日