市長コラム令和8年9月

更新日:2026年09月01日

大崎市長 中島 源陽

大崎市長 中島 源陽

「悠然と舞う鳥」

私にとっての中学校時代の8月、9月は、ひたすらに「走る」2カ月間でした。当時の岩出山町立真山中学校は玉造郡中学校駅伝大会に向けて練習、練習の毎日でした。

その中でも思い出深いのは、私が2年生の夏休み後に、郡大会を目指しての練習があまりにきつくて、担当の先生に「私は走るために学校に来ているのではありません」と言って、勝手に駅伝チームから離れてしまいました。

その時の先生は「そうか!」とだけ言って、その後も私を説得するようなことはしませんでした。数日間、みんなが練習している姿を見ながら私は帰宅していましたが、どうしてももう一度走りたくなり、先生に「もう一度走らせてください」とお願いしました。すると、先生はその時も「そうか!」とだけ言って、駅伝チームに復帰させてくれました。

そして、その時の郡大会で最終区の9区を走ることとなり、結果、優勝のテープを切ることができました。そのゴールテープの一番近いところで満面の笑顔の先生が待っていて、力いっぱいに抱きしめられたことを今でも忘れることはできません。

暑い夏が来るたびに、中学校時代の駅伝のこと、あの時の先生のことを思い出しています。こうした原体験は、その後の私の人生に大きな影響を与えていると思っています。

私が県議会議員時代に、高速道路を使って仙台に向かう途中、強い西風が吹く中、空高く西風に向かってひるむことなく、むしろ向かい風に向かい、前に進んでいる鳥をよく見ました。

私はそうした鳥を見るたびに、中学校時代に駅伝で走っていた自分と重ね、もっともっと向かい風に舞う鳥に学ばなければと思っていました。私の造語ではありますが、「向かい風に悠然と舞う鳥の如(ごと)く」の言葉をこれからも大切にしていきたいと思います。

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