市長コラム令和7年7月


大崎市長 伊藤康志
大相撲哀歌
今年は日本相撲協会が設立100周年という記念すべき節目、慶事の年です。
相撲は、日本の伝統文化であり、国技として、また、国民的娯楽として大相撲へと発展してきました。
最近は、スモジョ(相撲女子)と言われる若い女性ファンや、外国人ファンも増えており、連日満員御礼の盛況です。
さらに追い風も続きます。所要13場所、史上最速スピード出世の第75代横綱「大の里」の誕生で、祝祭感もあります。
本県出身の時疾風(ときはやて)関も令和7年の夏場所では、堂々の勝ち越しを果たし、年内三役入りへの期待が高まっています。
一方で、少子化やスポーツの多様化などの影響もあり、かつて千人ほどいた力士は今や、半減しています。2年後の令和9年には全国中学校体育大会から相撲競技が無くなってしまいます。
このまま推移するとアマチュアも大相撲も衰退してしまいます。
さらに歴代最多45回の優勝、横綱在位14年など、希代の大横綱、宮城野親方(第69代横綱白鵬(はくほう)翔(しょう))が相撲協会を退職するという衝撃的な出来事がありました。
東日本大震災からの復興支援や白鵬杯世界少年相撲大会の開催による競技人口の増加、また、本市の観光大使である「おおさき宝大使」に就任するなど、八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍でありました。特に震災後、本市を慰問され、相撲やちゃんこ鍋で多くの被災者を励まし、元気づけていただきました。
相撲の普及・拡大に多大な貢献を果たしてきた宮城野親方を失うことは、日本・世界の相撲界にとって一大損失でありましょう。
宮城野親方が角界を去ることは、残念でなりませんが、白鵬翔様にはより大きな世界で、新たな大横綱を目指して翔(は)ばたいていただきたいと切望しております。
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更新日:2025年07月01日