市長コラム令和7年10月

更新日:2025年10月01日

てん・ち・じん
伊藤康志市長の写真

大崎市長 伊藤康志

豊穣(ほうじょう)の秋に思う

記録的な猛暑や渇水を乗り越えて、「大崎耕土」が実りの秋を迎えました。

世界農業遺産「大崎耕土」のおいしい新米を、全国にお届けしてまいりましょう。

政府は「令和の米騒動」を受けて、半世紀ぶりに減反から増産へと、米政策の舵を切りました。主食である米が安定的に生産・供給されることは、食料安全保障の根幹であり、政治の責任でもあります。時宜を得た判断であると評価します。

しかし、これまでの減反政策で、米農家は激減しており、耕作放棄地は拡大、担い手の高齢化や資材・燃料の高騰による経営悪化などにより、増産意欲が湧いておりません。

政府が中長期的な視点から増産実現への具体的道筋を示さなければ「笛吹けども踊らず」に帰してしまいます。

米づくりを経験した者として、また、一大生産地の市長としての立場から、農地の大区画化やスマート農業の導入、所得安定のためのセーフティネット、中山間地への支援、新規就農者や担い手の育成など、現場の意欲喚起に本気になって取り組まなければなりません。

大崎地方には「田」や「米」、「稲」、「倉」など稲作にゆかりのある地名や「ササニシキ顕彰碑(けんしょうひ)(少年と母親の像)」や「お米の研究拠点」である

宮城県立古川農業試験場などもあり、世界農業遺産に認定された米づくりに関わるシステムや文化、歴史の宝庫でもあります。

我が「大崎耕土」が本領を発揮する「天の時」です。

「お米の聖地」実現に向けて邁進(まいしん)してまいりましょう。

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