子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)

更新日:2025年01月17日

子宮頸(けい)がん予防ワクチン(以下、本ページでは「HPVワクチン」と表記します。)接種は、平成25年4月1日から、法律に基づく定期接種として実施しているところでしたが、接種後の痛みや運動障害などの多様な症状の報告があったことなどから、厚生労働省から「副反応の発生頻度がより明らかになり、適切な情報提供ができるまでの間、積極的な接種の勧奨を差し控える」との通知を受け、同年6月14日以降、積極的な接種勧奨が差し控えられていました。

その後、HPVワクチンの安全性について、国の検討部会で特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められたので、令和4年4月から積極的勧奨を再開しました。

HPVワクチンは、早い年齢で接種するほど予防効果が高いとされています。保護者と子どもがワクチンの有効性やリスクなどを十分に理解した上で、接種を希望する場合は指定医療機関に予約をして接種をお願いします。

キャッチアップ接種の実施期間が延長されます

延長措置の概要

今夏以降の接種需要の急拡大によりワクチン供給がひっ迫したことから、令和6年11月27日に開催された厚生労働省所管の審議会において、キャッチアップ接種の実施期間を条件付きで1年間延長する方針が示されました。

該当となる人

3回接種未完了で、次の2つの条件を満たす人

  1. 平成9年4月2日~平成21年4月1日生まれの女性(キャッチアップ接種+定期接種最終年)
  2. 令和4年4月1日~令和7年3月31日までに最低1回でもHPVワクチン接種を受けた人

実施期間

上記の条件を満たした人の場合、令和8年3月31日まで公費負担(原則無料)にて接種を受けることができます。

その他

令和7年1月17日付で、予防接種台帳システム上でHPVワクチン接種を受けたことが無い人に対し、勧奨ハガキを発送しました。

なお、勧奨ハガキにも記載していますが、法定接種である定期接種の記録については住民票所在当時の自治体で管理するため、大崎市に転入以前にHPVワクチン接種を受けた人であっても、勧奨ハガキが届く場合があります。すでに規定接種回数(3回)を終えている場合は、お手数をおかけしますがハガキを破棄するようお願いします。

おもて(HPV勧奨ハガキ)
うら(HPV勧奨ハガキ)

定期接種およびキャッチアップ接種の実施について(令和6年度)

対象者

この項目は、令和6年度実施の定期接種およびキャッチアップ接種に関する内容です。

キャッチアップ接種対象者等に対する条件付き延長措置の内容については、上記「キャッチアップ接種の実施期間が延長されます」をお読みください。

定期接種の対象者(小学校6年生~高校1年生相当)

  • 誕生日が平成20年4月2日から平成25年4月1日までの女性

キャッチアップ接種の対象者

  • 誕生日が平成9年4月2日から平成20年4月1日までの女性
  • HPVワクチンの接種を完了していない女性

上記2つの要件を満たしている人は、キャッチアップ接種の対象者です。

接種費用

無料(実施期間を過ぎてから接種した場合は、全額自己負担となります。)

接種の受け方

市内の医療機関で接種を受ける場合

実施医療機関に直接予約の上、接種を受けてください。

予診票については、各医療機関に備え付けがありますので、医療機関窓口に問い合わせてください。

令和6年度子宮頸がん(HPV)予防ワクチン実施医療機関一覧(大崎市)(令和6年7月31日更新)(PDFファイル:79.6KB)

県内の医療機関で接種を受ける場合

宮城県で実施している広域化予防接種事業に参加している医療機関で受ける場合は、医療機関に直接予約の上、接種を受けてください。

予診票については、事前にページ下部記載の市問い合わせ先で受け取ってください。

宮城県ウェブサイト「宮城県広域化予防接種事業」(外部リンク)

県外の医療機関で接種を受ける場合

県外の医療機関で受ける場合は、事前に市への申請が必要になります。

詳しくは、以下のページを確認してください。

使用するワクチン

令和5年4月から新たに9価ワクチン「シルガード」が追加され、これまでの2価ワクチン、4価ワクチンと合わせて3種類のワクチンがあります。医療機関への事前予約の際、あらかじめ希望するワクチンも伝えてください。

接種間隔について

接種間隔の表

※1:1回目と2回目の接種は、少なくとも5カ月以上空けます。5カ月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
※2・3:2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2カ月後と6カ月後にできない場合、2回目は1回目から1カ月以上(※2)、3回目は2回目から3カ月以上(※3)空けます。
※4・5:2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1カ月後と6カ月後にできない場合、2回目は1回目から1カ月以上(※4)、3回目は1回目から5カ月以上、2回目から2カ月半以上(※5)空けます。

ワクチンの接種間隔

ワクチンの種類

標準的な接種間隔

標準的な接種間隔をとることができない場合

サーバリックス(2価)

1カ月空けて2回、

1回目から6カ月以上空けて1回

1カ月以上空けて2回、

1回目から5カ月以上かつ2回目から2カ月半以上空けて1回

ガーダシル(4価)

2か月空けて2回、

1回目から6カ月以上空けて1回

1カ月以上空けて2回、

2回目から3カ月以上空けて1回

シルガード(9価)

1回目を15歳になるまでに受ける場合

1回目から6カ月以上空けて1回

1回目と2回目の接種は通常5カ月以上空けます。5カ月未満である場合、3回目の接種が必要になります。

シルガード(9価ワクチン)

1回目を15歳になってからに受ける場合

2か月空けて2回、

1回目から6カ月以上空けて1回

1カ月以上空けて2回、

2回目から3カ月以上空けて1回

ワクチンの接種回数

ワクチンの種類

回数

標準的な接種間隔

サーバリックス(2価)

3回

2回目:1回目から1カ月後

3回目:1回目から6カ月後

ガーダシル(4価)

3回

2回目:1回目から2カ月後

3回目:1回目から6カ月後

シルガード(9価)

2回(1回目を15歳になるまでに受ける場合)

2回目:1回目から6カ月後

3回(1回目を15歳になってから受ける場合)

2回目:1回目から2カ月後

3回目:1回目から6カ月後

男性のHPVワクチン接種について

令和2年12月から、日本でも男性のHPVワクチン(ガーダシル)の接種が可能になりました。

子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性の多くが「一生に一度は感染する」といわれるウイルスです。

男性がHPVワクチンを接種することにより、HPVの感染を予防し、パートナーの体を守ることができるだけでなく、HPVの感染で発症するリスクのある咽頭がん、肛門がん、陰茎がんなどの男性の発がんにも関係するため、男性もHPVワクチンを接種することでこれらのがんの予防効果が期待されます。

ただし、男性のHPVワクチン接種は、定期接種ではないため、任意接種(全額自己負担)となります。現在、国の審議会において、定期接種化(公費負担)について検討されています。

HPVワクチン予防接種の安全性やリスクについて

安全性について

ワクチンについては、販売されるまでの厳重な承認審査のほか、製品ごとに国による検定を実施し、その安全性の確保に努めています。

また、医療機関や製造販売業者から、予防接種後に健康状況の変化が見られた事例を収集し、専門家による安全性評価を実施しています。

HPVワクチンについては、積極的な接種勧奨の一時的な差し控え後、厚生労働省による全国疫学調査が実施され、その結果、疼痛(とうつう)または運動障害を中心とする多様な症状はHPVワクチン接種後の特有の症状ではないことが示されております。

副反応症状について

HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。

接種後の副反応
発生頻度

サーバリックス(2価)

ガーダシル(4価) シルガード(9価)
50パーセント以上 注射部の痛み・発赤・腫れ、疲労感 注射部の痛み 注射部の痛み
10~50パーセント未満 かゆみ、腹痛、筋痛・関節痛、頭痛など 注射部の腫れ、紅斑 注射部の腫れ、紅斑、頭痛
1~10パーセント未満 じんましん、めまい、発熱など 注射部のかゆみ・出血・不快感、頭痛、発熱 めまい、発熱、かゆみなど
1パーセント未満 注射部の知覚異常、しびれ感、全身の脱力 注射部の硬結、手足の痛み、筋肉のこわばり、腹痛・下痢 嘔吐(おうと)、腹痛、筋肉痛
頻度不明 手足の痛み、失神、リンパ節の炎症など 疲労・倦怠(けんたい)感、失神、筋痛・関節痛、嘔吐など 感覚鈍麻、失神など

 

非常にまれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。

接種後の重い症状
病気の名称 主な症状
アナフィラキシー 呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー
ギラン・バレー症候群 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢(まっしょう)神経の病気
急性散在性脳髄膜炎(ADEM) 頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気
接種後の体調不良については、接種した医療機関に相談してください。
ワクチン接種の副反応によって、医療機関での治療が必要になったり、生活に支障がでるような障害が残るなどの健康被害が生じた場合は、健康推進課へ問い合わせください。

予防接種健康被害救済制度

定期予防接種を受けて重篤な健康被害が発生し認定された場合には、予防接種法に基づく給付を受けることができます。
予防接種健康被害救済制度(厚生労働省)(外部リンク)

その他

HPVワクチンを自費で接種した人へ費用を助成します

キャッチアップ接種の対象者で、既に自費で接種をした人(かつ令和4年4月1日時点で大崎市に住民登録のある人)へ接種費用を助成します。

詳しくは、こちらのページを確認してください。

HPVワクチンの各種情報について

HPVワクチンに関する情報については、厚生労働省ウェブサイトで確認することができます。

問い合わせ

健康推進課

電話番号 0229-23-2215 ファクス番号 0229-23-9880

松山総合支所市民福祉課

電話番号 0229-55-2114 ファクス番号 0229-55-4145

三本木総合支所市民健福祉課

電話番号 0229-52-2114 ファクス番号 0229-52-5844

鹿島台総合支所市民福祉課

電話番号 0229-56-7114 ファクス番号 0229-56-4062

岩出山総合支所市民福祉課

電話番号 0229-72-1212 ファクス番号 0229-72-2335

鳴子総合支所市民福祉課

電話番号 0229-82-3131 ファクス番号 0229-82-3133

田尻総合支所市民福祉課

電話番号 0229-38-1155 ファクス番号 0229-39-3100

この記事に関するお問い合わせ先

健康推進課

〒989-6188
大崎市古川七日町1-1 市役所本庁舎1階

電話番号:0229-23-2215、0229-23-2216(子育て世代包括支援センター)
ファクス:0229-23-9880

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